私にとっての良いレンズの定義

2016年10月17日月曜日

私にとっての良いレンズの定義

記事を書く上で『良いレンズ』と『高性能のレンズ』という言葉を使い分けるようにしています。
そこで、この記事では私にとっての『良いレンズ』の定義と言いますか、使い分け方を述べておきます。


 例外があるにしても、端的に言ってしまうと以下のうち、いくつかが該当すると良いレンズになります。

・写りが良い(使っていて楽しいという主観)
・コストパフォーマンスが良い
・小型軽量
・カバーする焦点域が広い
・より多彩な使い方ができる(F値が小さいも含む)
・他で得られない特徴がある
・使い勝手にクセがない
・クセがあっても味として利用できる

見ていただいて分かると思いますが、良いとは非常に主観的で抽象的です。

逆に高性能の例を見てみます。

・画質のスコアの最高点が高い
・ズーム倍率が高い
・ズーム全域で安定した画質のスコアが得られる
・F値が小さい
・フォーカスが速い
・逆光耐性やコーティングの性能が高い

スコアとはDxOMark等に代表される海外のインプレサイトに掲載されています。
滲みや歪みが無いと高得点になります。
以上を見ると分かるように、AとBのレンズを比較した時に
項目ごとに勝敗が付きやすい内容になっています。


では、良いレンズに戻ります。
高性能なレンズは、より高性能なものほど、大型で重く、高価であることが多いです。
確かに、撮れた写真の詳細を見れば差は分かるかもしれません。
写真の良さは細部に現れるとも言えますので、その差は大きいという考え方もできます。

しかし、重たいレンズを毎週末持ち歩くでしょうか?
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRなどは、写りは確実に良いレンズですし、
持ち歩ける人にとっては、重くても高性能なレンズが良いレンズであると言えます。
一方、おこづかいも限られ、高価で重たいレンズを持ち運ぶのも躊躇われる人にとっては、小型軽量で安価でありながら、それなりに良い画質が得られるキットレンズは良いレンズと言えるでしょう。

このように人によって良いレンズは異なってしまいます。
では、私にとっての良いポイントを詳しく見てゆきましょう。


・写りが良い(使っていて楽しいという主観)
 単焦点に多いです。ポートレートをした時など、
 何気ないのに『アーティスト写真』みたいになった時はガッツポーズが出ます。
  画質は悪いが味があって良いというタイプもあります。

・コストパフォーマンスが良い
 場面を限定すれば高価なレンズと比較できる性能があることがコスパが良い、です。
 

・小型軽量
 軽くなければ持ち歩くのがしんどいですよね。
 
・カバーする焦点域が広い
 1本でできることが増えます。ただし、他のレンズとの兼ね合いにもよります。
 
・より多彩な使い方ができる(F値が小さいも含む)
 キットズームでボケを得るのは難しいですが単焦点なら可能です。
 またF値が小さいレンズは暗い所でも対応可能になってきます。
 標準マクロはスナップレンズとしても優秀でしょう。
 
・他で得られない特徴がある
 超広角とかF値がとても小さいとか、周辺減光に味があるなどです。

・使い勝手にクセがない
 ズーム全域で画質が安定していたり、ズームレンズが自重で伸びたりしないことです。
 他にもいろいろありますが。

・クセがあっても味として利用できる
 逆光条件や光源がはいると盛大なフレアが出たとしても、
 周辺減光がガッツリ出ても、それが良い味ならば、アリです。


見事に矛盾していますね。先にも述べたとおり、この中のいくつかが該当すると良いレンズと表現しています。もしくは、一点でも特筆すべきポイントがあれば良いレンズとして取り上げるかもしれません。


カメラの性能が上がった昨今では『どうしようもないレンズ』というのは減ったのではないかなと勝手に思っています。(多少の優劣はあるが)なので、インプレサイトの細かな指摘については、目くじらを立てて調べなくてもよいと思います。

ただ、使い勝手については良く調べた方が良いと思います。
重いとか、ズームレンズが自重で伸びるとか、ロックが緩いとかそういうポイントです。


そういうポイントは重点的にインプレしてゆきますので、参考になればと思います。

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